2022年ベストドラマの一つ。
というか、新しい日本のドラマの文体・可能性を切り拓いたのでは？とまで、盛り気味に評価してます。大好き。
岨手由貴子×大江崇允×沖田修一の相性は抜群というか、特に中盤、連ドラならではの本筋外れた箸休め回的な大江監督、沖田監督各演出回、何も起こらない、が、もうこのドラマの世界に没頭させてくれるそこはかとない多幸感というか居心地の良さ、そこから後半はもう虜。しかもその本筋すら本筋ではなかったという見事な展開。
毎話エンディングはゲストミュージシャンがフル尺で1曲、Bar灯台（主人公達が劇中通うお店）でLIVEするのだが、そのアイデアも秀悦ながら、これがまた無茶苦茶カッコよく撮れているんだわ。自分は特にどのミュージシャンも趣味ではないのだが、こりゃファンならたまらないだろうなあと。職場のTENDRE好きの子には絶対観るように熱く語ってしまいました。
岨手由貴子さんは自身が演出する立場でもあるから、言葉の強さに頼らず、言葉にできない感情を立ち上がらせる術を持っている。脚本家としても目が離せません。
