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すべて忘れてしまうからのnorisのレビュー・感想・評価

すべて忘れてしまうから(2022年製作のドラマ)
4.0
謎のドラマである。燃え殻という名の小説家が書いた原作があるのだが、ドラマは「ハロウィンの夜に突如失踪した恋人をめぐる、ミステリアスでビタースイートなラブストーリー」になっており、断片的な記憶についてのエッセイらしき原作がどこに反映されているのかわからない。

原作者とおぼしき小説家Mを、「結婚できない男」から抜け出てきたような阿部寛が演じる。失踪した女Fはオノマチらしいが、初回ではよくわからなかった。そしてFを探す姉と称するのが黒い眼帯の#酒井美紀。

ほとんど悪夢の中のようなストーリーに惹かれて最終回まで見てしまい、原作も本屋でパラパラ立ち読みしてしまった(たぶんだが、ドラマの方が面白かったと思う)。

エンドクレジットが毎回アーティストライブという贅沢なつくりで、いつまでも続いてほしいと思えるドラマだった。
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