ぶらぴーにょ

シコふんじゃった!のぶらぴーにょのレビュー・感想・評価

シコふんじゃった!(2022年製作のドラマ)
3.0
「。」が「!」になって帰ってきた。
私は続けて見ているのでそこまで感動はないが、リアルタイムの人は嬉しいだろうな。
そんな映画と立て続けに観た私でも原作映画からのオマージュには唸った。
映画から続編というとウォーターボーイズがあるが、エッセンスとしてはかなり似通っており、暑苦しい前作から甘酸っぱい青春ドラマに仕上がった。

大学院生だった夏子さんが教授となり、田中は相撲取りになった後ちゃんこ屋、ご健在の熊田OB。
腹痛を克服した青木に、田舎でのんびりする穴山先生、終盤にちょこっと出てくる晴雄と正子。
ここまでやっておいて秋平とスマイリーが出てこないのは少し残念。スマイリーは外国人視察団でどうにかならんかったのか??
本日医科大学から医者になった手塚とおるは設定が練られているが、そもそも映画に出てるとは気が付かなかった。

ストーリー的には4話までは映画とほぼ同じで、その後はオリジナルストーリー。
今回は女子相撲にもスポットが当てられていて穂香の葛藤と男女混成部に相応しい亮太の恋愛模様も描かれる。
キャストは前作以上に細身なメンツで、相撲シーンはレスリングに見える。
大学生活の様子も描かれることで、キャラクターに深みが出ると思いきやそうでもなく、終始亮太周りの恋の駆け引きがグダグダ続く。この辺を削れば10話はいらんかったかな〜。
バレエ繋がりのレンと櫻子の絡みがないし、プロの引きこもりと豪語した俊がその後ノコノコ登校するのがよく分からんし、助っ人の駅伝学生の扱い適当すぎる。

前作とは違い、わんぱく相撲経験者がメンバーにいるということで、素人集団である3部リーグの教立大学や北東学院に入学している意味がよく分からなくなっている。しかも大型化している相撲界で海斗が細身なのはどうなの??
穂香が教立に入学したのは一応推薦枠がどうのこうのというエクスキューズはあるものの、イマイチピンとこない。

最後の試合の後、それぞれの道を歩いていくと見せかけて亮太が大学に残ると言い張る。
なんやねんそれ???完全に蛇足です。