あ

ローワン・アトキンソンのヒトvsハチのあのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます


おっちょこちょいなんてレベルでは無い。


コメディとして、作り物の作品として割り切れば面白いな楽しいなで完結するのだが、脚本とローワン・アトキンソンの演技が余りにも巧みであるため、
つい作品の世界に没入してしまい序盤のトレヴァーに対する間抜けだなという印象からいよいよ深刻で病的な危険性を感じてくる。
ピタゴラスイッチのように不運が繋がり転がり続けていく様は充分面白かったのだが、作品自体に面白味よりもドン引きする程の狂気じみたものの方が強くが余韻として残った。

危険予測能力が大きく欠落しており、今回がたまたま敵が蜂で釈放されてハッピーエンドだったが、もっと大きな敵を作り続ける様な気しかしない。
ラストシーンも改心したようで一向に反省の色が見られずこの先野放しになったらと考えたらゾッとする。
家族には申し訳ないが、刑務所に入ったままの方が良かったように思う。

鑑賞していてすぐに『トムとジェリー』を彷彿とされられたが、この感じのコメディはアニメでとどめておく方が笑ってお気楽に楽しめるのかも知れない。

『本当に申し訳ありませんでした。全て蜂のせいなんです。』

この台詞を改めて聞くと再びゾッとする。
あ