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御手洗家、炎上するのmaoのレビュー・感想・評価

御手洗家、炎上する(2023年製作のドラマ)
3.8
代々総合病院を経営する御手洗家が全焼する事件が起きた。原因は母による火の不始末ということで幕を閉じたが、13年経った今も長女の杏子には疑念が残っている。火事を起こしたのは本当に母なのか?真実を知るため、杏子は正体を隠して現在の御手洗家へ舞い戻る。


永野芽郁VS鈴木京香の復讐劇というだけでも楽しみで楽しみで、配信を待ち侘びていたので、一気に観終えてしまった。


サスペンスとしては思っていたより薄かったのが残念で、いや大胆すぎるだろとか、それはもう無理だろとかツッコミどころもなかなか多い。終盤では嵐みたいなどんでん返しが続くが、確かに伏線もあった。しかし、なんでもかんでもフルスピードでどんでん返せばいいものでもない。目が回っちまう。


でもキャスティングはとても良いね、、

杏子の母役が吉瀬美智子なの、いちばん最初のあのシーンで気づけなかった。ショートヘアのイメージがあるからかもしれない。

真希子の凄みのあるキャラクターも、さすが鈴木京香。

そして見かけるたびにその笑顔が心に残る恒松祐里。杏子の妹の柚子役なのだけど、またニッコニコしてる。体調が芳しくない母を常に気遣いニコニコ。復讐に燃える姉のためにニコニコ。いい子。濱田マリとの再共演もちょっと嬉しくなってしまったリバオケファン。

そして永野芽郁というとどうしてもぽわんとした役が似合うイメージがあり、世間もそんな感じなのではと思うけれど、「マイ・ブロークン・マリコ」や今作ではそれを大きく覆してくれたのでは(マリコ、原作好きすぎてまだ観られてないけど)。

何度も何度も俳優を辞めたがっていた永野芽郁。あなたがいてくれたからこの作品は完成したんだよ〜。少なからず代わりがいるのがこの仕事だけど、わたしは永野芽郁の杏子が見られて良かった。疲れたらハワイに1ヶ月滞在しようが、1年かかろうが構わないから、どうかなるべくすこやかに、俳優業を楽しんでほしいな。
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