いて座

ファーストペンギン!のいて座のネタバレレビュー・内容・結末

ファーストペンギン!(2022年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

これ実話なんだなあ。一人一人のキャラクターがしっかりしててコメディ要素強めなんだけど、1人の女性がより良い世界を求めて紆余曲折しながら自分と社会に立ち向かうっていうストーリーがとても面白かった。
どうしても女目線になってしまうけど、この作品に出てくる女の人たちみんな芯のある強さを持ってて誰一人負けてないのがすごかったなあ。主人公はもちろんだけど、親身に寄り添ってくれる溝口さんや派閥どうこうありながら助けてくれる梨花さんとか好きだった。言ってしまえばおじさんに囲まれてたけど私はおじさん苦手すぎて歯向かえないなあ。

漁業は割合的には男が多かったり家業としてずっと受け継いでいたりしていて、これまでなんとかやっていけているからあまり変化を好まないんだろうけど、新しい物事に挑戦することとそれをやるのは自分たちだから周りの人達も一緒になってっていうところが社会に立ち向かうってことなんだなって思った。漁協がもっと協力的だったらスムーズに進んでたのかもしれないけど、なんでもかんでも始めちゃったら取り返しのつかないことになりかねないし、物語としても大きな壁となるようなセーブするみたいな役目も必要だよね。
とはいえお魚ボックスやるって決めたのにほぼ毎話「やっぱり辞める!」って流れがあったのはちょっとうざったい感じもしたけど。

和佳が祐介に片思いしてるような感じの時めちゃくちゃ好きだったんだけど、祐介がカミングアウトしてパートナー役として大貫勇輔出てきた時は個人的にもっと嬉しかった。和佳が結ばれないことにちょっぴり悲しさもありつつ、そこで恋愛関係持っていなかったのはむしろよかったと思う。

緑黄色社会の主題歌も前向きになれる感じがとてもかっこよくて、ベストヒットアーティストで披露した時に奈緒ちゃんの手書きの歌詞が綺麗で力強い字だったの印象に残ってる。ああいう演出にしようとした人ナイスすぎて。

映像で見てるだけだと正直魚の違いが分からないから実際にお魚ボックスの魚食べてみたいなあ。
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