ミツバチゴロバチ

エルピス—希望、あるいは災い—のミツバチゴロバチのレビュー・感想・評価

4.2
メインの冤罪事件(犯人・黒幕)は散々フィクションでは擦られ尽くした話なのだが…というこちらの不安を、一笑に付すような見事な落とし所(賛否両論呼ぶであろうところも)含め、無茶苦茶面白かったのだが…。

とにかく気になって仕方がなかったのだが、この渡辺あやさんの脚本は無類に面白いしチャレンジングなのだが、言葉に頼る力が強すぎる。説明過多、心情吐露過多、ナレーション過多。職場でそれを愚痴ったところ、「地上波ドラマはながら見でもわかる内容じゃないといけないから」。全然納得いかないよー。そこも業界批判してよ。

実際最終回、浅川と斎藤の対決が物語の白眉だったはずなのだが、それ以外のシーンも台詞台詞台詞のオンパレードでメインがすっかり薄まってしまったと思う。
勝手な憶測だが、脚本家>演出家というパワーバランスを終始感じてしまった。

眞栄田郷敦さん、初めて出演作を観たのですが、実質主演と言っていい、光り具合でした。素晴らしい。