山田太一のあるドラマを思い出した。
一人の少年が実はほんとうの父親がいることを知る。
育ての父親は平凡なサラリーマンだが
実の父親は破天荒なカメラマンだった。
少年は実の父親に強く憧れて彼に近づいていく。
と同時に、平凡な育ての父がみっともない存在に見えるようになる。
ところがドラマが進むにつれ、
この感情が変化していく。
バカにしていた育ての親に強いシンパシーを感じるようになる。
ドラマっていうものは変化だと自分は思ってる。
良い人間が悪くなったり、
悪い人間が良くなったり、
簡単に書いちゃうと、それがドラマだと思う。
というか、そうじゃないもの。
ずっと同じものなら、描く意味ってなんだろうと思う。
エルピスはいまひとつの部分がたしかにある。
あるけれど、それを差し引いても
すばらしいいくつものドラマがあった。
自分としてはかなり評価の高い日本のドラマだ。
*長澤まさみはいい女優だけど、あの丸顔で摂食障害はちょっと変だとは思った!