『言葉』
これが全てのテーマの物語、
言葉(作文)を通して出会った二人が、
言葉が聞こえなくなっても、
気持ちを伝えながら、
困難を乗り越え成長していく。
伏線の回収、テーマや伝えたいこと、
全てにおいて、説明台詞は一歳なく、
時には言葉で、時には手話で、
いろんな形の言葉で伝えていく。
『言葉はまるで雪の結晶』
『でも、僕が選ぶ言葉が、
そこに託された想いが』
こんな素晴らしく、ストーリーとテーマと結びつく主題歌が、めちゃめちゃいいタイミングで毎回流れる。時には泣き、時にはホッとする。同じ曲が流れるのに、各回で印象が違って聞こえるのは髭男の抜群のセンスの塊だと思った。
各回で、
紬、想、湊斗の思いを最後に主題歌と共にもう一度考えさせながら、次回を待つのは、毎週大変良い時間を過ごさせてもらった。物語が進むにつれ、手話でのやり取りが増え、字幕になるので、ながら見は各回一歳せずに1時間集中して見れるのものよかった。
もうひとつの主題歌と言ってもいい、スピッツの魔法のコトバ。二人の思い出の曲であるが、今作がこの曲から生まれたのではないかと思うほどに歌詞とリンクしている。それを最終回で、すべての伏線と共に回収していくのは、本当に見事な演出であった。
ろう者も、そうでない人も、言葉は想いを伝えるために使う。想いを誰かに伝えると言うのは大変難しい。言葉は時には凶器にもなるし、誰かを救うこともできる。
私たちも日々生活する中で、言葉を大切に、そして感謝と親切ない心を忘れないでいたい。
