きれいなドラマだったなあ…
邦ドラを
（ほぼ）リアタイで観るのなんて
何十年ぶり？なんですけど
それがこれで良かったです。
良くも悪くもずっと穏やかで
ハラハラさせることがほとんどないため
次週までのイライラもなく
想と紬と過ごしているような
爽やかな錯覚も楽しめました。
高校卒業と同時に聴覚を失い始めて
それを機に
恋人とも友人とも縁を切った男の子と
その別れの本当の理由を知らないまま
消えてしまった彼の幸せを願って
他の人の恋人になった女の子のお話。
ドロドロとかほんとないです。
切なさはありますけど
粘度は全く高くなくて
ほんの少しだけミルクを入れた
ホットティーみたいな恋愛ドラマでした。
全体的にあたたかく
特に母親たちには泣かされたので
良いドラマなのは間違いなくて。
ただ
人間の汚さやズルさみたいなのが
あまりにもなさすぎて
もうちょっと共感したいのに
自分には手の届かない崇高さ（笑）が
距離感の素になった気がします。
そして、42歳にもなると
耳が聞こえないことは大変ではあるけれど
もうこんなに想い合えているなら
賭けてみる価値は充分にあるよね、と
無理なく言えるようになってくるので
そこもまた
苦しくて一緒に泣いてしまう若い世代とは
違った見方になったかもしれないですね。
