KaneSho

silentのKaneShoのネタバレレビュー・内容・結末

silent(2022年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

◇話数:全11話+全3話
◇見始めた日から終えた日:
2024/04/28〜2024/05/03
◇オススメしてくれた人:友人
▷感想
・本編 1話〜11話:
ある日、大好きだった人に、”好きな人がいる”と言われ、別れる事になった紬に、高校を卒後を機に、耳が聞こえなくな理、そこから5年後に中途失聴になった想くんを主体に、お話が進んでいくお話。

聾者のドラマは、”星降る夜に”を見ていたから、なんとなく同じ系統かと思ったんだけれど、全く違いました。
”星降る夜に”の時は、一星が元から聾者だった事もあって、複雑すぎなく見れたんだけど、本作の想くんは、中途失聴で、耳が18年間聞こえていたのに、どんどん悪くなり、聞こえなくなるというもの。
好きな人の声が聞こえない、好きな音楽が聴けない、好きな人と喋れない、友人と話せない、好きなサッカーを思い通りにできなくなる、などなど、今までの生活が急転直下。
すごく複雑な悩みを抱えつつも、別れた元恋人ともう一度やり直す事ができたハッピーエンドの作品で良きでした。

ただ、想くん側の気持ちは安易に想像できるものではなく、その代わりに紬に感情移入がしやすく、一緒のペースで解されていく感じが、このドラマの良さだなぁと感じた。
正直に悪く感じた所は、紬が男子に向けて言ってくれたように、勝手な男子が多いなと感じたことと。
次に好きな所は、紬が好きになった人を愛しているのに対し、何度も折れはするものの、真っ直ぐにアタックしてぶつかってくれる所が、健気で尊く感じた次第だった。
あんなに素敵な女性いたら、世の男性には手放さないでほしいなと、心の底から思うよ。

またしても、新しい視点を得ることができた。監督さん、ありがとうございます。

・舞台の裏側 第一章〜三章:
裏側を見るのと見ないのとでは、本編への感情移入の度合いや、シリアスな場面の多さに対する向き合い方が変わりました。
本編を見ていた時は、聴者である紬に感情移入がしやすく、想に対しての演出が、シリアスな部分が多くて、安易に理解してはいけないなぁと。そう感じると、結構重めの内容だから、ドラマにして聴衆に見せるにはどうなのだろうか?と感じた。
けれど、舞台裏側で、先天による聾者、中途失聴者、その人達に周りにいるキャスト様々な手話の向き合い方。
そしてなにより、中途失聴者経験のある手話の監督?が、本編にある様々な葛藤は、実際のある事を汲み取れてると言ってて、"あぁ〜 安易なキラキラさせてはいけないドラマなんだ"って、恥ずかしながらその時に感じ取れました。
KaneSho

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