もともと健常者であった彼が、
本当はしゃべれるのになぜ手話を使ったのか?
何言ってるか分からないよね。君と僕はもうしゃべれないんだよ。
泣きながら話す想の思いは、あえて手話で話すことで2人の隔たりを伝えたかったのだと思う。
もう違う世界になってしまったことを、違う言語で話すことで分かって貰いたかったんだな。
壇上で想が読み上げた「言葉」という作文のなかにも、違う言語が存在する不思議が盛り込まれていた。
この物語は、違う言語を持つもの同士の恋愛が成り立つかがテーマなのだろう。
再会後の、2人の違う言語での隔たりで第1話は終わった。
それが縮まるのかあるいはもっと離れてしまうのか。
「最愛」以来の心揺さぶられる物語が、またこの初冬に始まったのが嬉しくて仕方がない。