源孝志さん演出・脚本の「TRUE COLORS」が素晴らしかったので、こちらも視聴。知らずにいた亡き妻の想いや願いが、繋がりある人物や出会う人物との関わりによって明かされる。抱えていたものは、想像以上に重くも愛おしい数々。そのピースが繋がった時、涙が零れました。
病のこと、家族のこと、本来なら話せていれば支えて貰えたかもしれないし、一緒に会って話せたかもしれない。ただ、受け入れてもらえるかという点では、全て話すのは難しいかもしれないとも思う。でも、ラストの美奈子の台詞からもし生きて帰ってきたら話すつもりだったんだろうな…辛いよ…。
かつて出会った人々、旅先で出会う人々の縁によって真実が繋がるのが凄い。離れた母の苦しさ、両者の苦しさを汲み取る弟、時々思いを馳せる元恋人、実は接点がのある人との出会い。それぞれの人物の背景を描き、美奈子と繋がる物語の展開力が凄まじい。最終話の美奈子と草織の対話が特に胸に残ってます。
大事な人を喪った哀しみと奥にある愛情に寂しさと愛おしさで、希久男の嗚咽に重ねて号泣しました。