朝ドラを観終わるのは毎回寂しい。飽きず弛まず楽しめた作品。
岡田先生は、やっぱり働く女子がとても好きなんだなぁ。女が働く上での漠然とした虚無感や自分の価値の在処を模索する、ぼや〜っとした、でも誰でも抱えるような不安や悩みを描くのが本当に上手くて大好き。みねこが家族のために東京出てきて、やりたい事とか目指す事もないけど、ただ給料日に少しずつすずふり亭の料理を食べていきたいんだって、あのシーンはとても尊いなぁと思った。
私は昭和に生きていないけど、あの日本の、東京タワーできてオリンピックあって高度成長して、っていうみんなが新しい物事にキラキラして頑張っていた時代がなんでか憧れがあって、美しくて、ちょっと切なくて、すごく好きな時代。もちろん綺麗事ばかりではないけれど、自分の日本に対する哀愁や懐かしさの気持ちというのはあの時代の風景・文化からきているんだなとひしひし感じた。昭和歌謡もたっくさんドラマ内に出てきて、楽しかった。「夜明けのうた」素晴らしい。ラストの「涙くんさよなら」も...泣きました。
そしてひよっこ女子たち。若者からおばちゃんたちまで本当に可愛くて、愛しくて、最高だった。
