岡田拓朗

あなたのことはそれほどの岡田拓朗のレビュー・感想・評価

あなたのことはそれほど(2017年製作のドラマ)
3.8
今作を見てると結婚は絶対に妥協してすべきものではないなーと思う。
で、やっぱり言いたいことを言い合えて、ありのままの自分でいられるような間柄も大事。
月並みやけど価値観と何かしらの趣味の一致も大切。
一緒に住むというのは想像以上に大変そう。

結婚ってしたいしたくないの問題じゃなくて、「この人となら」って感じよね、おそらく。
よく結婚したいかしたくないか問題あるけど、正直そういう話ではなくて、要はめんどくさいことがあること承知で、それでも一緒にいたいと思える人ができるかどうか、な気が最近はしてる。(お互いがそう思ってることが重要、どちらかがどちらかに依存する関係は脆いと思う。)

それ以外で起こる結婚は正直だんだんうまくいかなくなってきたり、こんなはずでは…ってなることが多いと思う。
理由はそういう人たちの結婚ってどちらかが、「結婚すること」が目的化している可能性が高く、いつの間にか一方通行になってる、みたいなことが起こりやすいと思うから。

自分一人で幸せになること(本当の意味での自立)ができずに、結婚に幻想の幸せを求めていて、いざ一人でも幸せになれることに気づくと何でこの人といるんだっけってなる気がする。
(で、一度そうなると離れていくばかりで、心が近づくことが何十倍も難しくなる。)

世間一般のよい人が全員のよい人にはなるわけではなくて、優しさが怖さになることもあって、なんか難しいなーと思う。笑
だからこそ合う合わない、ある程度の「同じ感じ」「楽な感じ(ありのままでいられる)」「ずっと好きでいられそう」みたいな感覚は大切なんやろなーと。

そこで言うとお互い依存せずに、程よい距離感でという意味で、別居婚や週末婚というのも子供を作る覚悟ができるまではありなんじゃないかなと思ったり…。

強烈なドラマで色々なことを考えてしまいます。笑

こんなことを言うと嫌われるかもしれませんが、あくまで現時点のまだまだ若い者の持論でしかありません。
でもだからこそ、結婚される方々のことは、本当に羨ましくすごいなーと思うし、素敵だなとも思うわけです。
(某R社のCMで、「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私はあなたと結婚したいのです。」に結婚の本質が詰まっていてグッとくる。
R社のセンスにはさすがの一言。)

今後、色んな経験や出会いを経て、変わっていく考え方でもありそう。

そして、終わり方めっちゃよかったですよねー!
最後まで楽しませてくれた感。

こう終わらせてくれるんだととてもスッキリした。
それにしても、りょうちゃんが「あなたのことはそれほど」になるの遅すぎるよね。笑
自殺説に関しては、みっちゃんを試したんやろうね。
これでまだ自分のことしか考えてなかったらもう好きじゃなくなろうと、というより冷めてたねw
結婚してるのに、どこまでも自分のことしか考えてない人のために尽くすのはしんどすぎるよ!

まあ人間誤ちから気づくこともあるし、それはそれでおっけーということで。(いや、それは違うかw)
有島さんが誤ちから本当に大切なものに気づけて、ちゃんと仲直りできてよかった。
ちゃんと気持ちが伝わったからこそかな?

しょこたん夫婦も有島さんからの発言により、夫がちゃんと変わったみたいでそれもよかった。

そしてまさかまさかのこことここ繋がるのか、の2連チャン。笑
なかなか微笑ましかった。

結局美都以外全員幸せに持っていくのが、このドラマの肝かもしれないね!

自分を好きになってくれた人を大切に、好きになった人を大切に、今の好きを大切に、色んなメッセージを最後に残してくれたような気がした。
岡田拓朗

岡田拓朗