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いちげきのcarasu67のネタバレレビュー・内容・結末

いちげき(2023年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

時代劇はなぜおもしろいんだろう?

鎌倉殿の13人、バガボンド(漫画だけど)そして、いちげき。

共通するのは、価値観の圧倒的な違いか。本作、いちげきで言えば身分制度のせいで命の価値、その重さがぜんぜん違う。だから、切なくて、頭にきて、主人公・ウシの最後の〝いちげき〟にカタルシスがある。物語の閉じかたも、価値観の逆転をさすがの宮藤官九郎節で描いてもいて爽快感すらある。あれだけ、哀しい死が描かれていたのにこれってけっこうすごいことだ。

もうひとつ、共通するのは、ユーモアか。本作ふくむ、みっつの物語には、ユーモアも散りばめられてるところがいい。映画やドラマや漫画は教科書じゃないから。正しいだけでは疲れてしまうから。

役者陣はみな素晴らしかったが、とくに、シソンヌじろう氏は、おそろしいまでに、嫌ーな感じで、たしかに役を生きていた。
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