この表現が合うかどうかわからないけれどとにかく素晴らしい。静かに、とても静かに生きる勇気と原発の恐怖を与えてくる作品だった。
なぜもっと早くこの現状を知ろうとしなかったのか自分が情けない。
福島第一原発が地震で襲われてから絶えず危険と不安、死と隣り合わせの恐怖と戦いながらあんなに現場の人達が懸命に最善を尽くそうとしてくれていたことに頭が上がらない。しかも原発のエキスパートの人達ということは誰よりも原発の恐ろしさをわかっている筈で、でも命を懸けて動いてくれていたことで日本は助かった。その事実が何よりも誇れるものです。あとあんなに被害がありながら死亡者が少ないということにも驚きを隠せない。
本部は現場をわかっているから何がなんでも命を優先しようとする反面、官邸側はメンツを立てることを優先とする対比がわかりやすく描かれていて面白かった。官邸側も必死なのは伝わってくるし日本を終わらせないようにもがいてるのは十分に伝わってくるけど自分の発言に責任を持たせないようにする大人達がいる中で吉田さんの確固たる意思、率先するリーダー性、あんなについていきたいと思える人はなかなかいないし、吉田さんに向けた「誰が正しいかちゃんと見てます。だから命が懸けられる。」。この台詞に尽きる。
音尾くん、いい役もらったね〜！！！
