明るい未来のエネルギーとして人間の手で造り出されたものは、暴走し、人間の手では止められず歴史に残る大事故となった。
津波、爆発、ベントなど、怖くてスキップしてしまったシーンがたくさんあった。映像ですら怖いのに、実際にこれを体験した人たちの恐怖や不安や絶望は、想像することもできない。そのように自らの命を投げうって作業に当たった方々がおり、今もなお廃炉に向けて労力を費やしている方々がいることを忘れてはいけない。
天災か人災か。
この作品を見る限り、これを人災と言うには現場で命を懸けて対応した所員や自衛隊の方たちに申し訳なさを感じる。ただ、東京電力は福島への責任として、この事故の原因は、設計段階での災害に対する配慮が足りなかったことや継続的な安全性向上の努力不足など、天災と片付けるべきではないとしている。
