“ミルウォーキーの食人鬼”と言われ、17人の男性を殺害、バラバラにし、食人にまで至った“ジェフリー・ダーマー”本人と、その遺族たちに焦点を当てた作品。
とても丁寧に描かれていて見応えありました。
これは予告編を観た時から期待値高かった。
やっぱり私は【人間の本質をまざまざと見せつけられ、それでも生きていかなきゃいけないと語りかけてくる作品】が好きなんだなと改めて思った。
ただひたすらずーーーっと悲しい。
なんでこうなっちゃったんだろう…って考えちゃう。両親の離婚、同性愛、死と性が結びついてしまったことなど色々あるけれど、どれも結びつかない気がしてしまう。
ジェフリーやその父親たちが完全悪に描かれてないところがいいんだよね。
ライオネル（ジェフリーの父親）がまあ普通の父親で、ジェフリーのことを愛していて、だからなんでこうなっちゃったんだろうってずっと見てて感じた。
それがまたこの作品の悲しさを助長しててすごくイイ…。
