内務次官となったフェルナンド・バリエントス。新内閣での地位を守る一方で家族の悲劇を乗り越えねばならないが、エチェベリア大統領の裏切りや冷酷な計略により政治体制から切り離され、政界と裏社会の強力な工作員として暗躍する。
家族に悲劇が訪れてから4ヵ月が経ち、新たに内務次官となったフェルナンド・バリエントスは職務遂行に奮闘しながら、犯人捜しを行う。一方、新大統領ルイス・エチェベリアは政敵を排除するために、歴史的なクーデターを起こそうとする学生たちの騒動を利用する。
6年の任期も半ばを過ぎて、苦悩を乗り越え、内閣での地位を固めつつあるフェルナンド・バリエントス。しかし、予期せぬ出来事によって、彼は権力への道を歩む自分の将来とこれまでの道のりに疑問を抱く。その一方で、国家による弾圧の結果、国家の安全を著しく脅かすゲリラ集団“9月23日共産主義者同盟”が台頭してくる。
ゲリラが攻撃を開始し、バリエントスはこの新たな敵を自分の有利になるように操作しようとする。しかし暴動はすぐに制御不能になり、エチェベリア大統領はゲリラと戦うために軍隊を招集。バリエントスは内閣での地位を守る一方で、あらゆる手を尽くして彼を排除しようとする宿敵、フェデリコ・アマヤ将軍に立ち向かう。
9月23日共産主義者同盟を解体するためのバリエントスとアマヤ将軍の争いは、容赦ない個人的な戦いへと発展する。しかし、諦めないゲリラたちは捨て身の決断を下す。弾圧の残酷さは、バリエントスにとっては権力を追い求め続けるためには別の道筋を探さなければならないような、暴力に満ちた結末へと展開していく。
中央情報局(CIA)と手を組んだバリエントスは、メキシコの新たな巨大ビジネスである麻薬の基礎を築くことに。一方、ルシオ・カバニャス率いるゲリラ集団がゲレロ州で騒ぎを起こし、バリエントスたちの計画が脅かされる。山にいるカバニャスを追うアマヤ将軍はバリエントスの計画を知り、そのビジネスを阻止するためにあらゆる手を尽くす。
歴史的な経済危機が懸念される中、6年の任期も残りわずかとなった大統領の後任争いが始まっている。旗色の良い側にいるように映るバリエントスだが、エチェベリアの計略によりチャンスを失ってしまう。バリエントスはエチェベリアを無力化し、国内最強の権力者になるためなら何もいとわないという決意を示す。
メキシコの秘密警察、国家安全局(DNS)の局長であるフェルナンド・バリエントス。国の最高権力者の座を狙うバリエントスは、人を操り、裏切り、殺すこともいとわない。しかし彼が歩む道には多くの障…
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