老人に自伝を頼まれた煮詰まっていた作家。その老人の独白がとんでもない内容だったと、その設定だけで十分いけそうなのに、それはほんのフリに過ぎなかったっていう、終盤の畳み掛ける怒濤のまさかまさかで楽しみましたが、老人の回想シーン、その映像のトーンがとてもかわいく、明るい黄色味がかったポラロイドのようなアメリカンレトロハッピートーンとでも言いましょうか。そのトーンで描かれるサイコパスはとても新鮮でした。というわけでアイデアと仕掛けに溢れたドラマでしたが、主人公の作家の彼にイマイチのれませんでした。ゆえに4未満。