さすらいの雑魚

仮面ライダーBLACK SUNのさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

仮面ライダーBLACK SUN(2022年製作のドラマ)
3.9
シン仮面ライダーが上映がはじまるね♫
だから年度末の忙しい時期に
仮面ライダーBLACKSUN見直したよ。
白石和彌と庵野秀明って当代屈指の映画監督がライダー対決!両方観とかないと嘘だよね~😁

で、BLACKSUNです。
あのラストが物議を醸していましたが、アレでなければ白石和彌にとって撮る意味が無かったと言うべきか。
あらゆる分断と断絶が激化して手が付けられなりつつある、、、日本ってより、この時代と人類社会に、社会風刺や問題提起なレベルではない 現状提示 を行うのに、己の技と力だけでは届かず、仮面ライダーの力を頼むしかなかった映像作家白石和彌の屈辱とリスペクトの作品ではないかと想うのです。
そして『時代が望むとき、必ず仮面ライダーは蘇る』と言われた石ノ森章太郎先生の慧眼の凄まじさに驚く的な雑魚です。

以下、ネタバレあり。



あの暴力肯定に見えなくもないラストですが、あれは『考えてくれ』とのメッセージじゃなかろうか?
口当たりの好い夢や希望をラストに置いてホッコリなんて断固拒否!との意志を感じたよね。

新しい邪悪の誕生と、仮面ライダーを継ぐと信じ修羅道をゆく者達の戦闘訓練。

そんな絶望的なラストシーンを、あえて大団円?に置く白石監督の眼には、プーチンもゼレンスキーも環境少女のグレタさんも、美しい未来を夢見ながら内ゲバに斃れた革命戦士も、アジア解放の大義を信じて大東亜戦争を闘った父祖達も、悪も正義も、等しく本能のままに相争う野獣のような存在に見えているのではなかろうか?
もっとも人間的な善性である、寛容と融和の精神を、再び忘れつつある私達に
『君等も俺達も、こうなってるぞ!いいのか?一緒に考えてくれっ』
と訴えを感じたのは、ボクだけなのか🤔

想いが強すぎて、商品としてのバランスは少し悪くなった感はありますが、いまのような時代の屈折点に正義のアイコンと言うべき仮面ライダーをリブートするならば、これくらい力味が入って当然とも想う雑魚なのです。

そのあたり、踏まえて、今夜はレイトでシン仮面ライダー堪能しよ〜😆

さすらいの雑魚さんの鑑賞したドラマ