たむ

ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ パート 2のたむのレビュー・感想・評価

4.3
壮絶な復讐劇の完結編です。
シーズン1の1話から、過激な描写で主人公の同一化をしてきたこのドラマ。
主人公の万能感は変わらないのですが、足を引っ張ってくるのが身内。
そのどうしようもないほどの酷さが、助けを求めることすら出来ない絶望感が襲ってくるシーンもあります。
10年以上、人生を復讐に費やす、という事がシーズン2ではリアリティを持って迫ってきます。
どこまでやるのか?
どこまでやれば満足するのか?
それは視聴者にも問われるのですが、最後の2話の葛藤は凄まじいものがあります。
暴露される真実とそれぞれの想い。
『ドクタープリズナー』を思い出したりもしました。
韓国リベンジドラマは傑作揃いですが、本作は非常にパーソナル、ある意味で身近な共感のしやすさがあります。
主人公のモノローグが多い事、どれほど悲惨な状況なのかを初回で見せつけた事もあります。
『栄光』というタイトルがどういう意味を持っていると感じるのかは、視聴者に委ねられます。
個人的には、青春時代の栄光の日々と感じているものがいたとしても、その反対もいることを忘れてはならないということ。
恐ろしいドラマシリーズですね。
たむ

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