lapisblue77

麻洋街(マーヤンジェ)へようこそのlapisblue77のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

日本でも昔あった気さくで温かい下町のご近所さんの交流。段々と区画整理が始まり立ち退きが進むにつれて人々が希薄になるのはどの国も同じか。抗日が始まる前の中国は身の回りに日本の電化製品が溢れていて車も日本車がたくさん走る光景に改めて少し驚いた。それにしてもシャオジェンがどこまでも浮かばれない。何もかも裏目に出て信じてくれる人がどんどん居なくなる。本当の気持ちも微塵も伝わらない。物語はドンドンが時折語りをしていて誠実で控えめな人柄が、去っていくシャオジェンについて語るくだりは優しい笑顔の奥にしたたかに薄笑いするようでゾッとしたのは自分だけか。結局ドンドンの思う通り。エンディングもシャオジェンだけが浮かばれない。これだけ長く見たのに苦い気持ちがずっと消えない。何かとても嫌な気分だ
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