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三千円の使いかたのとまとまとのレビュー・感想・評価

三千円の使いかた(2023年製作のドラマ)
3.3
1回目:2023.1.11〜2.26

1話で謎のミュージカルシーンと、美帆のお金に対する価値観が酷いとのことで、あまり評判良くなかった印象で、私自身もあんまりかな?と正直思ったけど、1話で離脱はしないと決めているので2話も見たら、おばあちゃん(琴子さん)回があまりにも素敵で、一気に引き込まれた。今振り返っても個人的に1番好きなのは第2話。4月から社会人になるけど、周りには働きたくないとか働く割にもらえるお金が少ないとかそういうことを言っている人もいて、私は不安はありながらも比較的楽しみにしているタイプだったから少し暗い気持ちになることもあったけど琴子さんの「お金って労働に対する対価でしょ。自分が社会で機能してるって証だと思うの。私もそれが欲しいって思ったの。なんか、生き甲斐っていうのかしら。」ってセリフを聞いて働けることってすごく幸せなことなんだなと思ったし、何歳になっても人生の目標を定めて納得いく生活をしようとする姿勢が素敵で尊敬したし、面接の最後におっしゃった「まだまだ社会のお役に立てます」という言葉も、素敵で、エピソードも長生きされているからこその考え方で、良いものを長く持つ習慣も含めやはり祖父母って凄く大切なことに気づかせてくれたり教えてくれたりする存在なんだろうなと改めて思った。

2話以降も節約がどうとかお金がどうとかそんな単純な話じゃなく、お金は手段であり自分にとって大切なもの、大切な人、大切なことのために使うもの、それは人それぞれ違うということを学んできただけに最終回は本当に勿体無い結末だったと個人的に思う。
変に恋愛的に結ばれました!!にしなくて良かったドラマだと思っていて、お金の事と自分の夢を優先した女性を描いたドラマでしたという結末でも全然受け入れたし、何ならその方が個人的には神ドラマとして記憶に残ったと思う、、、作品の伝えたいことはそういうことじゃないのではないかと個人的に解釈しながら観てきて、とても期待していただけに本当にがっかりしてしまった。

最終回で結婚せず夢を叶えたorお金の件親の件が片付いてそれでもまだ好き同士だったら付き合って結婚してっていう流れだったら4は余裕で超えただろうけど結末が結局成長したはずの美帆が元に戻ってしまったような、家族に迷惑をかけただけの結末で、今後も翔平の家族はまたあれやってもらえばいいじゃ〜んとか言いながら一生お金に関して美帆も家族も翔平も苦労するだろうなと思う結末でした。

2回目:2023.2.23〜2.26
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