ゆるいコメディが始まったなあ、と楽しんで見ていたら毎週予想の斜め上を行く展開で爆笑。昔『世にも奇妙な物語』で描かれた短編を膨らませたのかな？ と思うが、バカリさん原作のドラマの中で一番好きになった。
役所のような淡々とした生まれ変わりのやりとりはクセになり、次は何の動物になるのか、どんな会話が繰り返されるのか、と毎回楽しみだった。
同世代ゆえの懐かしさや共感性を加味したとしても、大半の部分はゆるい日常ドラマだというのになんでこんなにも面白いのか。普段の暮らしの中で感じる微妙なズレやそれに対する冷静なツッコミが吹き出すような笑いを誘う。役者陣の喋り方がリアルすぎて、永遠にこの女子会を見ていられる。
人生をやり直すたびに職業が変化するのも面白かったが、まさか最後にかけて多くの伏線が張られていたとは……
コメディを貫きながらも、やりすぎない程度に友情ものの軸でしっかりとヒューマンを描く。その巧妙さはさすがだった。
「本人やろ」というインパクトを残した園児麻美ちゃんの印象が未だ強烈に残っているが、全体を通して全てのキャラに愛着を持てる、このシーズンで一推しのドラマになりました。
