超能力者の物語かと思いきや、
超能力というよりは朝鮮半島の南北問題が主軸のお話で。
前半は体が浮いてしまう高校生のほのぼのとした日常と、色々と散りばめられた謎と、正体不明の殺し屋と、政府組織か？背景に何があるのかという緊張感とですごく期待値高く面白いのです、が。
静かな物語から…ここから怒涛の展開か！？と思わせておいての回想、回想、につぐ回想、そしてまた回想、からの回想、と思いきや回想。
それぞれの回想もよく描かれていてとても丁寧なんだけど、いかんせん同じ調子で回想繰り返されても飽きる。
ボンソクの両親の出会いの回想ドラマは本当に面白くて素敵だけど、同じ分量、同じテンポでひたすら回想が続くのは退屈だった。
終盤、結局このドラマの言いたいことは、
南も北も本当の悪は人を人と思わない上層部の人間で、搾取され酷使され見殺しにされる者達の思いは同じ。人として家族や仲間への思いは同じ。敵は一体誰なのか、どこにいるのか。
世代を超えて禍根を残すべきではない。子を思う親の気持ちは何より強く尊い。
それはよく伝わりましたが、
最後までなんだか同じ調子で大作なのに冗長な出来になってしまって残念。
全てを同等に丁寧に描かれていたけど、もう少し緩急をつけてほしかったのと、決戦がかなりありきたりな展開だったのが残念だった。
