精神科のお話でテーマは重め。患者の目線や世界、心を病んでしまった背景が上手に描かれていたから、ドラマだけど他人事とは思えずに涙してしまったり苦しくなる場面も多かったけど、少し息抜きできるシーンや恋愛要素も程よく入っていたのと、ダウンの周りの人たちがみんなとても温かくて素敵な人たちばかりで、全体的にほっこりしていて見やすかった。最後の言葉もそうだけど、私たちは正常と非正常の境界線上で生きていて、精神疾患はいつ誰がなってもおかしくないんだなぁと。特に印象に残ったのは仕事と家事育児に追われて自分の黄色信号に気づかないまま心を病んでしまう母親のお話と、ダウンが精神的に病んでいくところは、病気をよく理解しているはずの医療者だって当事者になり得るんだよな…と苦しくなった。優しくて、思いやりがあって、真面目で責任感のある人ほど心を病んでしまいやすいのかもしれない。病棟に入院中の家族がダウンのことを責めるシーンや師長の妹の話は、やりすぎだし酷いなと思いながらも、精神疾患と聞くと敬遠してしまうのは分かるし、自分でも距離を置いてしまうかもしれないな…と。だけど理解しようと寄り添う気持ちを持ちたいと思ったし、とても考えさせられる作品だった。最後は少し綺麗にまとまりすぎていた気もしたけど、希望が持てる終わり方で良かった。とても心に残る作品になったなぁ。パクボヨンちっちゃくて可愛い！
