このレビューはネタバレを含みます
グザヴィエ・ドラン監督の「マイ・マザー」を観て、「苦手な感じだなー」と思っていましたが、
今作はだいぶ見やすかったです。
好みというのはそんなに変わらないもので、苦手感はまだありますが。
余命数日で寝たきりのラルーシュ家の母親・マドレーヌ (マド) 。
ドラッグと酒を断ち12年になり、大学に復学中のラルーシュ家の長男・ジュリアン。
家族・兄弟から家族の中で頼りにされている次男・ドゥニ。
リハビリ施設から、母の最期を看取るために出所したばかりの末っ子・エリオット。
ジュリアンのパートナーでラルーシュ家の支柱的存在、弟たちからも信頼されている・シャンタル。
試写会で上映された第1話 (58mins) は2019年が舞台。
主な登場人物の紹介と、ラルーシュ家の母親・マドレーヌ が余命数日で寝たきり～死去するところまでが描かれています。
そして時折、過去1991年への思い出に戻る場面も。
旗が焼かれたのが冒頭に出てきた意味は？
改装中の家から出てきた缶箱の持ち主は誰？中に入っている物にはどんな意味があるの？
施設から出たエリオットにショートメールを送ってきた相手は誰？エリオットがその連絡先を削除したのは、なぜ？
エリオットの額にある大きな傷はどうしてついたの？首の周りのひどい肌荒れは、なぜ？
マドレーヌは息を引き取る前、ようやく間に合ったジュリアンに気づいた時「あなたはダメ」とそっぽを向いてしまったのは、なぜ？
シャンタルがマドレーヌ死去の連絡を「当然連絡すべき」と思ってした相手は誰？ジュリアンが連絡したことに激怒したのは、なぜ？
死体安置所でジュリアンが遭った、あの知り合いのような女性は誰？
....などなど、状況は何となく把握できる感じで進みますが、「なぜ？」「誰？」と思わせる謎が点々と置かれてゆきます。
アップのシーンがなかり多いので、不慣れな人はちょっと疲れてしまうかもしれません。
個人的に一度で終わってくれない、ドラマが苦手なのですが、今作は5話完結。
うーん、結末が知りたいですね。
全ネタバレで構わないので、親切な方教えてください。笑
