監督イ・ジョンヒョかよ!どうりで!!!!!!どうりで!!!!!!!!
全9話だったのか……
スジ史上最高のスジじゃないですかね?
やっぱりハマり役なんだと思います。元アイドル(今も?)だし。
スタートアップの時、なんでこんなに下手なアイドル起用してるんだと怒りすら沸くくらいにつまらないドラマだったのに、
このイドゥナは本当に、本当に素晴らしいくらいぴったり。
ひっじょーーーに面白いのは、普通の大学生、いかにも普通の大学生と休業中の病んだアイドルが出会って恋に落ちて、
なんとも簡単に両思いになって大学生らしいいわゆる青春的なシーンがわんさかある前半、全てのシーンでスジが全く幸せそうじゃないんですよね!!!!!!
いや、本人は幸せそうな演技してるのかもしれないけれど、ひたすらひたすらカメラワークはイドゥナの「孤独」にしか焦点をあてておらず、それがめちゃくちゃに面白い。
映像として面白いんですよね……
それで、アイドルなのに全然歌うシーンがなかったイドゥナが、普通の大学生との愛を手に入れてアイドルに戻れるかも、となって初めて、イドゥナがまさに自分の気持ちとしか思えない歌を歌う。
いやーーー非常に上手くできてますよ、まさにそれまで孤独だったイドゥナ(ほとんど気持ちの説明台詞のないイドゥナ)が、たった1人の普通のウォンジュンを手に入れた時、「とにかく私のそばにいてね」と歌う、それがもう本当に素晴らしくて、そしてそれがエンドロールになる、
イドゥナの本当の気持ちは誰にもわかってはいけなくて、ひたすらに彼女が孤独だからこそ、本心は歌でしか伝えることができず、さらにブラックアウトした画面で、歌でしか伝えることが出来ない存在にされてしまっているという……
なんていじらしいんだ~~~イドゥナ~~
終わり方はまあ、アレだけれども、
おそらくあのイドゥナの歌を、それまではイドゥナが映る画面ではちゃんと聞くことができない(なぜならイドゥナは孤独で誰にも理解されないキャラクターとして映されているから)けれど、
イドゥナが最後の最後で「会いたかった」とウォンジュンに対して初めて本当のことを言った時、初めてイドゥナが自分の気持ちを打ち明けてもいいキャラクターに画面上「なれる」(イドゥナが映っている画面で、イドゥナの気持ちを歌った歌が流れる)というところが、クライマックスだったのですね、きっと……
普通の恋愛ものかと思ったら、たくさんの人から愛されてもたった1人の大学生から愛されてもイドゥナの孤独だけは癒えることがない、そんなキャラクターを作り上げたことがあっぱれだし、
普通の恋愛ものかと思ったら映像としてひたすらイドゥナを孤独に仕立てあげていて、本当に見応えがあった。
オススメ!!