全21話。脚本は「逆賊」、「王の娘スベクヒャン」などのファン・ジニョン、演出は「黒い太陽」のキム・ソンヨン。結論から言えば、演技満点、演出80点、脚本30点というところ。元々の20話でも長すぎるのに、好評だったため、1話延長するという暴挙に出て、最終的に台無しになったパターン。個人的には週末ドラマを除き20話を越える作品を書ける脚本家はソン・ジナとイ・ギョンヒしかいないと思っているのだけれど、それにしても、脚本家の層が薄すぎないですか。
史劇出演10年ぶりのナム・グンミンとアン・ウンジン（賢医の産婦人科医ミナ先生）の史劇ということで、見始めの頃は視覚的に違和感しかなく、内容も前半は人物設定から流れまで、「風と共に去りぬ」の丸パクリ。ナムグン・ミン演じるチャンヒョンが、前後半を通じて常に血まみれ、普通は死ぬだろうレベルからの起死回生は「黒い太陽」の史劇版としか思えず。役者の演技は良かった。キャストも本当に良かった。のに、登場人物の心情や展開がまったく納得できず。前半の無神経なお嬢様から、後半の辛酸を舐めつくした奥様までを演じきったアン・ウンジンと、16話の、暗くなるまで立ち尽くして見送るチャンヒョンのためだけの3.7点。瀋陽での描写は中身が濃く、1話延長が決まるまでは、余裕で4.5超えだった。動画配信の時代、1話分の広告代金欲しさに全体レベルを引き下げる手法が、今も行われていることに驚愕。
21話の最後まで見てもわからなかった。リャンウムはどうしてあんな所にいるんですか？
