表面上は仲が良いが、実はセックスレスの問題を抱えているふた組の夫婦。傷つき疲れた〝レスられ〟側のふたりが出会うとき、これまで懸命に保ってきた日常が変わり始める。
う~ん。
レスる側とレスられ側、それぞれの心情をリアルに描く前半は良かったけれど、後半、特に最終話はあんまり好きじゃなかった。
子どもが欲しいからというだけでなく、好きな人と触れ合って愛を確かめたいからこそセックスレスについて話し合おうとするみちに、夫の陽一が浴びせた「みち、性欲強くない?」は酷すぎる。そしてこの酷さはどこまでもリアルなんだよな。いちばん言われたくないこと、されたくないことをされ続ける。
最悪だけど、クズ夫を描くには良いシーンだったな。
4人それぞれの気持ちも分かるが、分かるからこそ、誰のこともそこまで好きになれない。新名さんのことでさえ。楓は物語が進むにつれて好感度が上がった数少ない人物なのでは。
もともと結婚にまったく希望を持っていないので、まあこんなもんかと思いながら観た。