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ラストマン-全盲の捜査官-のtjrのレビュー・感想・評価

ラストマン-全盲の捜査官-(2023年製作のドラマ)
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初めの数話は、全盲のFBI捜査官がある種の安楽椅子探偵として機能し、大味ではあるが新鮮味のあるトリックを提供できていた。
けれど後半は、福山雅治演じる皆実が、全盲だが嗅覚や聴覚、触覚を研ぎ澄まし解決するという展開が皆無。
大泉洋演じる心太郎とのコンビも、2人でやっと一人前の働きしかできない。
役者は魅力的なのに会話も単調、流行らせようとしたフレーズの数々もサムすぎる。

警察官僚や悪徳政治家は昭和そのままのあからさまな前時代性をもって描写され、何のフックもない。

そしておそらく打ち切りが決まったのであろう、後半3話は風呂敷を畳むだけの展開でキャラクターはただ動かされているだけ。
伏線回収はすべて過去回想。
既視感満載の展開で本当に令和のドラマかと目を疑った。
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