砂

VIVANTの砂のレビュー・感想・評価

VIVANT(2023年製作のドラマ)
2.0
勧められて今更見てみたけど、いくらなんでも盛りすぎでは?
スパイもの、警察もの、アクションもの、医療ものなど、4つくらいのドラマをごちゃ混ぜにしたみたいで胸焼けする。
キャストも主役級の人ばかりで、別班、公安、世界医療機構、テロリスト、スーパーハッカー、日本大使、CIA、濃すぎる…。
有名な脚本術ではアイディアの盛り過ぎはタブーとされている。
主人公の特徴は一つだけ、その目的はシンプルで原始的なほど共感しやすい。
「記憶喪失で二重人格で施設育ちでミリタリースクールと自衛隊のエリートで大手商社マンで童貞でテロリストの息子」なんていう設定渋滞しすぎの主人公はタブー中のタブー。
序盤は主人公のモチベーションも、野崎の正体もわからず、柚木も何で巻き込まれているのか意味不明だし、誰に感情移入して何の目的で見ればいいのかわからない。
主人公の正体と目的が明かされるまでに4話もかかる。
つまらないとまでは言わないが、設定もキャストも展開も盛りすぎで、寿司にカレーとラーメンをぶっかけて鰻とキャビアをトッピングして、最高級の料理ですと出してくる、製作陣のドヤ顔が見えるようで鼻につく。
海外配信では大コケしたのも当然に思える。
日本人には豪華なキャストでも、海外から見れば顔の区別のつきにくいアジア人同士の小競り合い、付け焼き刃のおかしなモンゴル語、込み入っていて訳がわからないストーリー。見ているだけでストレスが溜まるのに、こんなのに誰がついてくると言うのか…。
制作費とストーリーを盛ればいいってもんじゃないよ。
砂

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