一度転がりだしたが最後。
皮肉に皮肉が重なって
ぐちゃぐちゃになりながら、
崖の向こう側まで転がり落ちる。
この疾走ブラックコメディ感よ。
好物。
主人公2人が最高だった。
スティーブン・ユアンの表情は
やっぱり非常にステキ!
ずっと目がうるうるしてる。
アリ・ウォンも魅力的で、
キャスティングもよかったなぁ。
BEEF。ヒップホップ好きなら
知っている抗争という意味だけど、
まさにそんなパンチライン多用な
バチバチBEEF感と、
人生ってたしかにそんな些細な事から
始まるよね!っていう日常がいい。
アメリカにおけるアジア移民達。
更にその中にある各国のコミュニティ。
女性の社会進出。社会的ジェンダーと母の狭間。
世代から見える夫婦・家族間の軋轢。
様々な社会背景をベースにしていて
考えさせられた。
最後ぐちゃぐちゃになってると
思ったけど、
割と哲学的なとこもありつつ、
一気に見終えておもしろかった!
結局は目の前の人は鏡っていう。
これは原題のままのBEEFがいい。
そして相変わらずA24のアートワークはイケている。