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殺し屋たちの店のaiaiのレビュー・感想・評価

殺し屋たちの店(2024年製作のドラマ)
4.8
勝手に副題つけると「殺し屋の姪のホームアローン」
映画化希望、二度見したくなる面白さ。
〜くせが強いの〜

主人公チョン・ジアンは、見た目ごくごく普通の女の子、
わけあって彼女の伯父さん(独身)に引き取られることになった。

なんて書くと、ジュブナイル系ヒューマンドラマのようだけど、まったく真逆。

無理やり有名映画のイメージで例えると、タランティーノ「キル・ビル」、リュックベッソン「ニキータ」といった女性バイオレンスアクションをモチーフとした「ホームアローン」からのマッコール「イコライザー」ばりの「ホームセンター」

なんだか例えがわからんが、とにかくよく作り込まれていて、すんごいドラマ。
ほんと面白い!!

ただ、8話にわたって視点と時系列をくずしているので、わかりずらさが玉にキズ。

主人公からの視点)

1. 住んでるところが襲撃中なう
2. 伯父に引取られた後から現在にいたるまで
3. 引き取られる前の幼少期

と、

伯父からの視点)
A. 姪を引き取ってからの生活
B. 姪を引き取ることになった事件前後
C. 引き取る原因を作った若き時代

視点というのは二人が一緒の時も当然あるが、それぞれが別行動ということもあるので。
これらの視点別時系列1,2,3とA,B,Cのシークエンスがまぜこぜになっているので、え?どういうことなん?

そうか、そういうことだったのか、小さい頃、わけもわからないあの怖い場面に遭遇したのは、これが理由だったのか!といった視聴者への伏線回収、主人公自身が認識するのはずっと後のこと。

なんで私がこういう目に遭わなくちゃならないのよ!という理不尽ともいえる自宅襲撃がずっと続くなか、いろんな過去の出来事が挟み込まれ、だんだんと自分が置かれている立場、伯父さんの正体がわかるという仕掛け。

本作、時系列くずさなくとも、十分いけるポテンシャルを持った物語なので、再構成して映画化すれば記憶に残る名作になると思われる。

- 配役について
キム・ヘジュン。
「調査官ク・ギョンイ」でサイコパスな役が強烈な印象を残した。今回は今回でクレバーで乱暴な主人公をよく演じている。

伯父さん役のイ・ドンウク
良い意味で終始疲れた表情が彼の役どころには新鮮だった。
さっすが、トッケビでは死神を演じただけある??

そして、ソ・ヒョヌ。
怖い。ふざけてるが怖い。
別のドラマだと、しばかれる情けない役とかしているのでびっくりする。
韓国名バイプレーヤーのひとり。
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