【朝鮮第22代国王、正祖の一代記】
飽きさせない展開でドラマとして面白く観られる。
イ・ソジン氏の演技が切なくて、孤独な半生を送った正祖像にピタリとハマる。
第21代英祖のコンプレックスが息子を殺め孫を不幸にし、英祖死後には彼の若い継妃が孫を苦しめた。
正祖(イ・サン)が聖君として歴史に名を残したのは奇跡のようなことではなかろうか。
制作陣は、正祖の人となりをエンターテイメント作品に残した。そのことに感謝したい。
英祖は好きではないが、サンが王位に就くまでの道のり、幼い彼を守ったという点においては英祖の長生きも無駄ではなかったか。