ゆみな

虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキのゆみなのレビュー・感想・評価

3.5
24時間テレビ内のドラマなんですけど、説教くさくなくてお涙頂戴ではないホッコリする良き作品でした。

社員の大半が知的障がい者のチョーク会社が、 会社の存続を賭けて新商品の開発に挑むっていうのが大方のあらすじなんだけど、それを車長の息子の広翔(道枝駿佑)目線で描いていくんですね。

広翔の感覚って良くも悪くも普通で、だからこそ感情移入ができるわけで。始めは障がい者との関わり方がわからなくて戸惑ったりするんだけど、少しずつ打ち解けていくのが自然で微笑ましくて。

好きなシーンは沢山あるんだけど、いちばん好きなのはデートではない結(芳根京子)と広翔の水族館のシーンかな。イルカのショーにみんなが移動した後に、結の言葉で上を見た時の広翔の表情がめちゃくちゃ良いんですよ。一瞬で違う世界が見えたのがわかるのが。道枝さんは繊細な心の動きを目や表情で伝えてくれるのが最高。大袈裟じゃないのがいいんだよな〜。その後のレストランのシーンも優しさが増してきて素敵だったし。

あと、江口洋介さんとの親子シーンも良かったな。お風呂上がりのアレめちゃくちゃ可愛いです。

ドラマの中で何回か虹がかかる場面があって、なんだかそれだけでも元気が出ます。優しい世界がどんどん広がっていけばいいですよね。
ゆみな

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