このドラマ不況の中、安定の面白さを誇る。いまだに原作を読んだことがないが、読もうという気にならないところがドラマの完成度の高さを示している。
プロデューサーはシリーズ通しで、女優の選び方に定評がある山口雅俊。恒例的にAV女優でかためられる中で「洗脳くん」のヒロインに抜擢されたのは元AKBの光宗薫だった。これがわりと良い。
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そもそも、北九州監禁殺人事件 をモデルにした「洗脳くん」は、本当にドラマ化できるのかと言われた異常な話である。原作では父親役の名倉右喬を解体しそれを家族で遺棄するところまで描かれた。
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クライマックスで現場に押し入った山田孝之に「何してんの?」と問われ、下着姿のままの母親が「袋被ってます!」と繰り返し叫ぶのが原作通りなのかドラマオリジナルなのかわからないが、ただならぬ名シーンと言える。