香草

軍港の子〜よこすかクリーニング1946〜の香草のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

戦争孤児となった環境下で前を向いて生きていこうとする子どもたちとなかなか区切りをつけられない大人たち。教え込まれてきた年月の長さが違うので切り替えられないのはわかるが、子供に当たり散らすのを見ると同情も共感もできない、とこういった作品を観るたびにいつも思う。
これだけの数の子たちを保護してますよ、という数字づくりのためだけに孤児たちを連れて行く悪質な施設もあったようで、"数字という功績をつくってそれっぽく見せるためなら中身は整っていなくても構わない"というような日本の根本的性質は昔も今もあまり変わっていないんじゃないかと思う。だからこそ戦争をまた起こさないようにすることがすごく大事で、実は難しくて、どうにかして踏みとどまらないといけない。
2023-11
香草

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