このレビューはネタバレを含みます
Filmarks オンラインにて鑑賞
三体(ドラマ)
中国原作小説『三体』のドラマ化で、最初の2話のみの鑑賞です。
2007年、北京五輪の準備に湧く中国で、科学者の自殺があった。しかし、この科学者の自殺は世界各国で起きていた。
皆、一様に『科学の限界に達した』と遺書を残している。
1話は『物理学は存在せず』というキーワードと共に、主役のナノ学者ワン教授の登場と、この自殺を追う刑事のシーチアンとのやり取りで、背景がわかるものの、とにかく科学的な言葉が飛び交う為、難しく感じる。
テンポが良く展開して行くのは良いが、ついていくのに集中力が必要でした。
この『物理学は存在せず』また『科学の限界』というキーワードの元、軍の幹部は「今まで何もなく来たのは幸運で偶然の賜物に過ぎない」と断言し、その幸運には終わりが来るものだとも言う。
一体、何をどこまで知ってる?
また、その内全人類が知る事になる真実とは?
2話に入ると物理学の法則
『時と空間を超え不変』が、もしそうではなかったら?という話から展開して、一気に面白くなった。
1話で亡くなったヤンドンは、ある実験で正にその法則を覆す、とんでもない結果を目にする。
私にはその結果が、四次元や五次元の存在にも見えて、クリストファーノーランの『インターステラー』を思い出しました。
2話の後半は、ワン教授が再びフロンティアなる科学組織に足を運んだ点は面白いのですが、ある事に気付くまでが長く、少し間延びしましたが、今後の展開に期待できるスタートになったと思います。
ただ、全30話なので2話の後半みたいに時間繋ぎみたいな場面が他にもあるなら、ちょっと飽きるかもしれません。
恐らく壮大なスケールで描かれる、SF大作なので心配ないでしょうけど。序盤、面白くなるまでは我慢の回があるのかな?っと思いました!
今回はWOWOW(中国テンセント配信)でしたが、2024年にはNetflixでも製作されたドラマも始まるとの事。
この原作がいかに人気なのかが伺えます。
是非、先にWOWOWで年内に観たいものです!