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いちばんすきな花のjjのレビュー・感想・評価

いちばんすきな花(2023年製作のドラマ)
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前作(silent)はわりかしベタな恋愛物だったけど、今回は男女の友情というややイレギュラーなテーマなので脚本家のセンスがモロに出る。
「偶然ばったり再会」で無理矢理話を進める手法は抑えられてて進化を感じた。都合良く背中押してくるマジカル兄弟は健在。
リスペクト元である坂元裕二作品は「捻くれてるけど悪口のセンスがいい人」が話を盛り上げるが生方美久作品は「つまらない良い人」だらけなので会話劇を面白くするの難しいだろうなと思った。
アイスの棒にオクサマとか何。狙ったなら滑ってるし36歳男性の天然ボケとしても無理がある。
20代が書いたと思うと仕方ないけど春木の言動がファンタジー過ぎてぶりっこおじさんにしか見えない。
あるあるネタで論争とかもカルテットっぽくはあるけどゴミ袋の話とか言うほどあるあるか?っていう。共感できそうでできない感じが続く。
田中麗奈のキャスティングは良かった。「最近見ないけどどうしてるんだろう」という視聴者の感情と絶妙にシンクロしてた。

地味なテーマである以上他の部分でエンタメ性を補填しなければならなかったんだろうけど
全体に漂う”何か名言言おうとしてる感”が息苦しく
「今いい事言ってますよ〜!」「ここ泣く所ですよ〜!」みたいなBGMと演出が来る度に心が離れていった。
あと終盤で中途半端に恋愛要素出すの何?テーマがぶれるのでは?と思った。

スライドショーみたいなOPはケイゾクで最終話で歌手本人が出てきて歌うのはTRICKかなと思った。スタッフの世代考えると。
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