すみ

ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~のすみのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

税金というとっつきづらいテーマのドラマということで、分かりやすく勉強できるのかなと思ってたんだけど、そこまでピンと来ないまま終わってしまった。

徴税吏員が主人公なので、滞納者に対しての徴収をメインに話が進んでいく。
各話でいろんな税金トラブルが発生するけど、私自身は幸いにも滞納する状況になったこともないし周りに滞納者もいないので、各話で扱われている滞納の理由や困りごとがどのくらい実態に即してるのかがわからなくて、もっと勉強したいなと思った。

「(本当は納付できるけど)税金なんて納付する必要はない」意思の人たちが多かったので、それに対しての吏員たちの諭しがマンネリした感もある。
ドラマ視聴者の大半は納付意思がある人だと思うので、生活が苦しくて本当に納付できない、とか、納税してるつもりでされてなかった...みたいな納税の落とし穴とか、最近多くなってるであろう副業やフリーランスの確定申告や納税なんかと絡めたエピソードがあってもよかったんじゃないかと思った。
全話の中では、シングルファザーの回と留学生の回は社会問題が取り入れられてて結構好きだった。

多分公務員という職業に対してのネガティブイメージから、「公務員ナメないでください」っていう決め台詞になったと思うけど、主人公たちが税金徴収の他に市民に親身になっている描写がさらりとしていたので、セリフ自体が少し浮ついてしまった印象。

菊池風磨のオーバーな演技がハマる人はハマるだろうけど、作品としては少し過剰だったのではないかな。
ご本人のポテンシャルは好きです。
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