すみ

ワンルームエンジェルのすみのレビュー・感想・評価

ワンルームエンジェル(2023年製作のドラマ)
3.8
原作既読。
まずビジュアルが完璧すぎて驚いた。
上杉柊平も人生に絶望してるヤカラ役がしっくりハマってたし、西村くんの天使なんて原作から飛び出してきたのかと思うくらいそっくりだった。

展開を知っているので最初から楽しんで見ることができたけど、ドラマ初見だと1、2話は動きがあまりないので離脱してしまうのもうなずける。
反面、5.6話がガッと面白いので、途中で離脱してしまった人も機会があれば見直してみて欲しい。
特に5話は、原作よりもAくんと天使の物語が補填されていて、より入り込めた。
嫉妬からいじめになっていく、思春期の難しい心情の描き方がとても丁寧。

最後、上杉柊平が部屋で泣くシーンではもらい泣きしてしまったな。
劇中では情熱的な愛の言葉は一つも出てこないのに、二人がお互いを思い合う気持ちがこれ以上ないほどに伝わってくる。
彼らの関係は、恋愛感情、同情、友情、庇護欲、依存....どんな言葉にもうまく当てはめられない。
最後は、もうこれ以上ないくらいハッピーな終わり方だったと思う。
すみ

すみ