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不適切にもほどがある!のiのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
3.8
第一話の「対話」から最終話の「寛容」にジャンプあった感じするし、落とし所として完全に賛同できるわけではないけど、散りばめられたエンターテイメント性で面白く見られた。多少の炎上もあったと思うが、ゼロヒャクで判断せずに問いを投げる意味でもいいドラマだったのではないかなと。一過性の話題として消費するんじゃなくて、ちゃんと考えて自分の仕事とか生活に落とし込まないとね。昭和全開の阿部サダヲは令和という環境に置かれて変化していったけど、逆に言うと環境を多少なりともコントロールできてしまう人はそれに自覚的であらねばいけないよなと思いました。その上で2010年代に学生時代を過ごした個人的な感想としては、経験してないながらも昭和の自由さと適度なお節介がいいなと思うところがある。まぁでも生きづらさを抱えた人はケアされるべきだとは思うし、そこは令和の解像度で社会を捉えるべきだとは思っている。

印象的だったのは昭和にいた不登校の生徒のところで、現代でも蓋をされている問題はあるだろうし、丁寧に当事者の声を拾っていかないといけないんだよなあ、でもそういった個別のケアをするにはかけられるコストに限りがあるしすごく難しいよなあとか思ったりもしました。

磯村勇斗の演技ははじめてちゃんと見たけど、この作品で好きになりました。
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