mariA

魅惑の人のmariAのネタバレレビュー・内容・結末

魅惑の人(2024年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

好きな二人の主演作品なので期待しすぎたか、最終的には納得できなかった。

男として知り合った「モンウ」にひかれているのは人間としてか?女性的なものを感じていたからか?描き方が微妙。王になるために突き放し、死んでも仕方ない状況に追いやっておきながら、その自身のやったことに罪悪感を感じて女と酒におぼれた。「モンウ」に再会するや否や一途に想うのはいいがそんな簡単なことでいいのか?とも思ってしまった。

脚本なのか演出なのか、「いいすぎる」感が何度もあってそれもはまれなかった一因。例えば処罰を言い渡してから「最後に言わせてください」的なやつ。しかもその一言を聞いて気持ちが揺さぶられるという。余分に言わせてしまうより、演技で見せてほしい。

結局、突き放したいきさつは私は納得できないまま終わったし、それゆえ最後まで王を許せない感情がくすぶった。王でありながら最後は愛に生きるという終わり方もこのドラマにおいては「無し」。

政治のぶつかり合いや、清との攻防、父親や、男装していることなどすべて「王様との恋愛」を盛り上げる小道具でしかなく、ラストシーン、侍女が水を汲みに行って「ヒス」一人になったら碁を差す音がカーン、カーンて響いてそれに誘われていくと王がいるなんて、あまりにも臭い演出過ぎたうえ、愛を誓って終わるとは・・・
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