おれは男だ!の34の情報・感想・評価

エピソード34
第34話
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keisem

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第34話 星の広場に集まれ! 小林弘二と、定時制の女生徒、永野久美の人を信じる事をテーマにしたふれあいの物語。 と書くと、ちょっと爽やかな感じがするかもしれませんが、実際は、男尊女卑、女性蔑視、職業差別、貧富の差、パワハラ、セクハラ、諸々の問題が奥底にある話です。 終盤、弘二と久美が決別するシーン。 機械の音がガンガンガンと鳴り響く工場の裏手でしょうか、工場で働く人は怪我が多く、指や腕を失くす人も居ると語る久美。あなたには分からない。世界が違う。名シーンですね。 実際に私の知っている人も指が無かったです。 そんな時代でした。 ドラマの最初の方で、定時制の女性たちが自分達のことを、女工と卑下するシーンがあります。今では差別用語となってますが、これも普通に使われていました。そんな時代でした。 物語のラストはハッピーエンドです。 人を信じる事が出来るようになった久美が前を向いて生きていく姿が描かれます。 でも、令和の今、この話を改めて見終わって感じたのは感動ではなく虚しさの方でした。 昭和の話です。 あれから何十年も経っている。 世の中はどうなったのか。 人を信じることで人は今、幸せになっているのか。。。 深く考えさせられた回でした