前は何かと剛力彩芽さんがバッシングされていましたが、今作を観るまでは私も剛力さんが嫌いでした。大して演技力も無いのに、吹き替えや、キャラクター性が強い人気の漫画や小説が原作の映画やドラマに出まくっているからです。過度の不当評価ではなく、実際にその通りなのだから仕方がありません。剛力さんが本領発揮出来そうなバラエティやモデルで活躍しているだけなら、ここまで叩かれる事は無かったでしょうに...。
ところが今作で私の剛力さんに対する評価は一変しました。「一木くるみ」という役柄と剛力さん自身の相性が良かったのでしょう。華が有るし、眼力が凄い！“confection！"(料理開始)と言う時の表情も実に良い。EDのダンスもキレが良い。
事務所がゴリ押しするのも理解出来る逸材です！(ゴリ押し自体は許せませんが)
原作は読んだ事が有りませんが、原作が相当面白いのでしょう。食材や料理が美味しそうに撮られていて、食べたくなってしまいます。料理ドラマの名作を「飯テロ」と言うらしいですが、今作も「飯テロ」ですね。政治の権謀術数と料理が上手い具合に絡み合っていて、非常に観応えが有ります。政治ドラマとしても面白い。
築地の名品が出て来る演出も素晴らしい！(「美味しそうではなく、美味いんだよ」という台詞は名台詞だ)
第6話の公費私的流用疑惑や愛人疑惑はどうなった？最終回でパセリを残すなんて(怒)！料理ドラマなのに分かってないなあ！と、脚本や演出に疑問や不満が有りましたが、一話一話の密度が濃く、良い意味で緊張感が有って、毎回真剣に観てました。
また同じレギュラー陣で、シーズン2も作って欲しいです。(今の剛力さんを見ていると無理みたいですが)
レンタルDVDで観たのですが、日本語字幕が付いてなくて残念です。
