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George & Tammy(原題)のnoborushのレビュー・感想・評価

George & Tammy(原題)(2022年製作のドラマ)
3.5
George & Tammy 2022年作品
https://www.imdb.com/title/tt5545398/
7/10
ジョン・ヒルコート監督
ジェシカ・チャスティン マイケル・シャノン スティーブ・ザーン
デビッド・ウィルソン・バーンズ ウォルトン・ゴギンズ
ケリー・マコーマック リーガン・シカレル パット・ヒーリー
ビビエ・ミリック ティム・ブレイク・ネルソン
カントリー・ミュージックのカップルといえば、
「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」のジョニー・キャッシュ と
ジューン・カーター。が映画好きなら思い浮かぶと思うが、
本作はジョージ・ジョーンズ(シャノン)とちタミー・ワイネット(チャステイン)。
ジョーンズがワイネットに会ったとき、夫と子供がいたのだけれど、家に呼ばれた
ジョーンズはそのままタミーを車に乗せて連れ帰ってしまう。そんな実直すぎる
ジョーンズの愛情はそのまま彼のカントリーミュージックに反映され、
私生活と歌が切り離せなくなっていく。
ジョーンズはアルコール依存症とドラッグ、ワイネットは出産時の合併症から
手術や鎮痛剤の依存でボロボロになっていくのだけれど、カントリーのスターとして
観客に消費されていくことを止めることが出来ない。
離婚はするものの、ともにスターとして相手を理解できるのはお互いしかなかった。
ジョシュ・ブローリンがプロデューサーに名を連ねているのだけけれど、自分が
ジョーンズを演じなくて、シャノンが演じたわけだけれど、シャノンの繊細な
演技は本作にとても合っていたし、夫婦やその後のカントリー・カップルとしての
長い付き合いを描ききるのに「テイク・シェルター」でも共演したシャノンと
チャスティンという組み合わせは正解だった。
チャスティンは自らプロデュースもしていて若い頃から晩年まで気合いが入っていた。
スティーブ・ザーンは後のワイネットの夫を演じるが、いつも楽しい感じの役が多いけど
本作ではワイネットの病気につけ込む悪い男を演じてザーン史上一番黒かった。
カントリーに興味があまりない自分でもシャノン、チャスティンの二人を観ているだけで
十分楽しめた。
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