このレビューはネタバレを含みます
様々なことを考えさせられるドラマだった。
この手のテーマを扱う作品は多々あると思うけれど、本作で特に印象的なのは
罪を償う機会を失う恐ろしさではないでしょうか。
友人の物を盗んだ時、浮気した時、
都度都度叱ってくれる人がいたら、
謝る機会があれば、大きなことになる前に歯止めがきいたかもしれない。
なによりドラマ終盤、
自身の罪とどう向き合うか悩む姿がありながらも、結局同じ事を繰り返してしまう姿があまりにも恐ろしかった。
また、冒頭で描かれる主人公は
面倒くさいことを先延ばしにして現実逃避をする癖がある怠惰な人物ですが、その姿が私にも重なって思えて。
怠惰な自分を変えたいと強く思い直したし、
そんな時に見る戒めドラマになる予感。
それと同時に自分が隠し事のできない性格なのは幸運であるし、いつも叱ったり見守ってくれる周囲の人間に感謝です。
1番印象に残ったシーンは
第4話の川辺のシーン。
残酷さと自然のあまりの静かさ。
非日常と地球が生まれてから普遍であるだろうその姿がアンバランスで、
ただセリフもなく流れゆく姿を眺める2人が恐ろしかったです。